人と同じように、骨折などの大きなけがを負った場合、適切なリハビリを行うことで、野鳥や野生動物もこれまでの生活を取り戻すことができます。
その個体に合わせたリハビリ方法を実施し、より確実な野生復帰を目指します。
ケージ内リハビリよりも長距離のフライト訓練を可能にします。
またルアー(疑似餌)を使った、狩りのトレーニングも可能です。
上の動画と写真は幼鳥チョウゲンボウのラインフライト風景です。
振り上げたルアーをキャッチすることで、捕食訓練も兼ねています。
自由に空を飛びまわることができ、より多彩で、より長時間長距離のフライトトレーニングが可能です。
ルアーによる狩りの訓練もより高度なものとなります。
上の動画と写真は翼を開放骨折したハヤブサの野生復帰直前のフリーフライト風景です。
地道なラインフライト訓練の後、救護から1年半かけて、ここまでの飛翔能力を取り戻しました。
この数日後、約100キロの距離を一気に飛んで生まれ故郷へ帰って行きました…
調教による訓練の難しいフクロウや小鳥は4mケージにてフライトや採餌の自主トレを行います。
フクロウなどは生餌を用いた捕食訓練も合わせて行います。
またケージ内に監視カメラを設置しており、24時間スマホアプリより観察することが可能です。
4mケージは入れ代わり立ち代わり様々な個体が利用しています。
生存競合しない個体同士は同居することも…
上の動画は幼鳥で衰弱保護されたフクロウの捕食訓練の様子です。
写真左は揺れる枝に模したブランコにとまるフクロウ。
写真右はストイックに自主トレに励んでいたキジバト(奥の巣箱ではムササビが寝ています。昼夜2交替制)。